カナダで股関節形成不全の診断を受けた犬

どうも足の調子がおかしいと感じていた我が家の犬(「次女」)。実際に1度動物病院に連れて行って見てもらった事があったのだが、その時は特に問題は無いと言われ、以降暫く様子見の状況が続いていた。

ところが最近、いよいよ調子の悪さが更に目に見えて分かるようになり改めて病院に連れて行くことに。前回は触診で済まされていたので、予約を入れた際に「今回は必ずレントゲンを撮って」と先方に伝える。

結果、股関節形成不全 (hip dysplasia) であるとの診断が下された。

股関節形成不全の症状

股関節の緩みが原因となって炎症を起こす病気で、特に大型犬が発症しやすいらしい。次女をシェルターから引き取った際、ジャーマンシェパードとロットワイラーの混血(外見から判断しただけなのだとは思うが)だと言われており、こういった犬種が罹りやすい病気を一通り調べ、既にこの病気について知ってはいたものの、具体的にどのような症状が見られるのかという事までは把握できずにいた。

そして今回診断を受け、改めてググってみると、

  • 散歩の途中に座りたがる
  • 段差を嫌がる
  • 車に跳び乗らない
  • 後肢をそろえて跳ぶような動作をする

などと説明されていて、確かにこれらの点がほぼ当てはまっているのだった。

それでもやはりどこかで「まさか、ウチの子が」と感じたのは事実。少なくともまだ7ヶ月と、完全に成犬になりきる前に分かっただけでもよかったと心を落ち着かせ、今後治療を受けることになる専門医の予約を取ってもらう段取りとなった。

専門医の予約

そう、私はこの時初めて知ったのだけれども、股関節形成不全についてはかかりつけの病院でできるのはその診断までで、実際の治療は紹介された先の大きな病院でしかできないらしい。

それが果たして股関節形成不全という病気自体が面倒だからなのか、それとも次女の場合は症状が重いからなのか、またそれとも、私達(ヒト)が初めは近所のクリニックで一般医に診てもらった上で、必要とされた場合に限り漸く総合病院の専門医の予約が取れるというカナダのシステムと同じなのか、残念ながら私にはよく分からない。

幸いにもその病院は以前急患で診てもらった事があるだけでなく、車で30分程度と近く、今後通うのにもさして不便は無い。とは言え、普段からお世話になり、一定の信頼関係を築けているかかりつけ医でなく、また別のお医者さんにお願いしなければならないのには不安を覚える。それが親心というものなのだろうが、結局のところ私には他にどうしてやる事もできない。

2週間以内に専門医の方から直接連絡が入るとのこと。治療方針などについてはその時に聞かされるようだが、手術が必要になるのはまず間違い無いそうだ。

『カナダで股関節形成不全の診断を受けた犬の飼い主になって』へつづく