コロナワクチンについてはその安全性への懸念があることはもちろん、コロナ自体重症化に至るケースが少なくなって来ているからか、できれば打ちたくないと言う人も一定数居る中で、私自身は当地オンタリオ州でも「4回目接種」が開始された時点で受けることを決めていた。
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私が4回目接種の対象者となったのは7月中旬だったのだが、運悪くその直前にコロナに感染してしまった為に3ヶ月の待機期間を空ける必要があり、今月になってようやく接種を受けられることとなった。
結果論に過ぎないのだが、3ヶ月前の不運は今回私に幸運をもたらしてくれた。9月下旬にオミクロン株対応型ワクチン (bivalent vaccine) の提供が開始されたのだ。コロナに感染していなければ従来型のワクチンを接種していただろうから、まあ言ってみれば結果オーライだ。
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ただこのオミクロン株対応型ワクチン、私が予約を入れた時点に於いてカナダで承認されていたのはモデルナ製のものだけだった(その後ファイザー製についても承認が下りた)。
私のこれまでのコロナワクチン接種歴は、1回目がアストラゼネカ、2回目と3回目はファイザーとなっていて、4回目にまた新しいの(モデルナ)を打つのか?打っても大丈夫なのか?と考えなかったと言えば嘘になる。
でもそう考えたのもわずか5秒程度のこと。
もしそれが危ないのであれば当然規制がかかるはずだし、例え専門家もデータ不足で判断不可ということであれば私に判断できる理由も無いのだからあとは運に任せるのみ。悩んだところで答えなど出て来ようも無く、打つか、打たないかだ。だから打った。
4回目のコロナワクチン接種にして初めてのモデルナ。
日本では「モデルナアーム」なんて新語まで生み出してしまうほど、接種後の副反応について取り沙汰されたりもしていたようだし、何しろ4回の接種で3種類目となるワクチンという個人的な事情もあり、果たしてどうなることやらと思っていた。
しかし今回私が実際に経験した副反応は、これまでにコロナワクチンを接種した時と大して変わることは無かった。37.5°C程度の微熱、筋肉痛と関節痛、それに伴う寝つきの悪さ、あとは軽度の頭痛といった具合で、接種翌日に始まり、翌々日にはほぼよくなった。接種から今日まで既に5日が経過しているから、もうこの後更に別の反応が出ることは無いと信じたいし、恐らくは大丈夫なのだろう。
オミクロン株の発生以降、その亜種を除けば新種のウイルスが発見されていない状況が長く続き、将来的には完全にインフルエンザと同じような扱いになるのか、それとも過去2年以上に渡って続いた悪夢がまたいつか戻って来てしまうのかはまだ誰にも分からない。ただ、社会がほぼ以前同様の落ち着きを取り戻している現状から考えれば、ワクチン接種についてもこれで一段落と言ったところなのかとも思うし、そのように願っている。
そして同時に改めて感じさせられるのは、全世界で650万人以上の人が亡くなったというコロナ禍を無事に生き抜けたのも、単に運がよかったのに加え、それ以上に多くの人の尽力や犠牲があった上で初めて可能になったのだということ。私はそんな人達への感謝の気持ちを忘れないようにしたいと思う。