北米から日本を経由してヨーロッパへ。そしてヨーロッパから直接北米へと戻る、一応「世界一周(地球一周?)」の旅。期間は8月末から約2週間。
情報ならネット上で幾らでも見つかる時代になったとは言え、私が今回辿るようなルートでは、いつ、どのようにその予約を入れるべきか、ひとまとめにして教えてくれるようなサイトは見つからなかった。
航空券とホテルは出発の3ヶ月半前に予約した
航空券やホテルの予約を入れるのは早ければ早いほどいいのか。この点については経験豊富な方々がネットで情報共有をしてくれているのだが、その答えは「否」で、ギリギリで予約した方が安いケースも少なからずある。
特に今回の旅は北米、日本、ヨーロッパと3つのエリアを跨ぐ以上、どのエリアではいつ旅行需要が高まるのかであったり、その影響を受けてエリア間での人の流れはどう変化するのか、といったことも含めて考慮しなければならず、いつ予約を入れるべきかを見極めるのは私には難しかった。

結果として、私は2ヶ月半前(旅行の3ヶ月半前)に航空券とホテルの予約を全て済ませた。
エリアによってはもう少し遅めに予約を入れた方が逆に安くあげられる可能性もあることを考えれば、全てを同時に手配してしまうのは必ずしも得策ではないのは分かっていても、実際のところそれをいちいちチェックするのは面倒だったし、万が一判断にミスが出て全体の行程に影響を及ぼしてしまうのは避けたかったのだ。
私が実践した航空券の買い方
今回の旅行で手配済みの航空券は以下のとおり。
- デトロイト〜シカゴ(ユナイテッド航空)
- シカゴ〜羽田(ユナイテッド)
- 成田〜イスタンブール〜コペンハーゲン(ターキッシュエアラインズ)
- コペンハーゲン〜チューリッヒ(スイスインターナショナルエアラインズ)
- パリ〜フランクフルト〜ワルシャワ(ルフトハンザドイツ航空)
- ワルシャワ〜イスタンブール〜シカゴ〜デトロイト(ターキッシュ+ユナイテッド)
これら6回の移動(計10便)を、それぞれ航空会社のサイトで別々に購入した。

普段の旅行や一時帰国で航空券を手配する際、これまでであればまず目を通していたのは Skyscanner や KAYAK なのだが、こういったサイトで今回のように複雑なルートを一括で検索した場合、大抵は異様に高い金額が表示される結果になる。
そこで、区間ごとに航空会社のサイトで別々に検索をかけてみたところこれが当たりで、航空券の価格が高騰している昨今だから決して安いとは言えなくても、いつもの方法で見つけた価格に比べれば天と地ほどの差があった。
ちなみに、デトロイト〜シカゴ、シカゴ〜羽田は、いずれもユナイテッド航空であるのにもかかわらず「バラ」で購入した(俗に言う「別切り」)のは、単にデトロイト〜シカゴ〜羽田のように「通し」で買うと高かったから。その差は500ドルを超えて来る。何故そうなっているのかは分からないが、「通し」で買えるような良心的な価格設定をユナイテッドにはお願いしたい。
関連記事:『北米からの一時帰国に別切り航空券を購入しなければいけなかった理由』
2ヶ月半前に購入した航空券を今買うといくらになる?
ここで、2ヶ月半前(出発の3ヶ月半前)の購入時の金額と全く同じ条件、つまり同日の同便、同クラスで今日(出発の1ヶ月前)購入した場合の価格とを比較してみる。

デトロイト〜シカゴ
- 購入時点での価格:106.20カナダドル
- 今日購入した場合:172.40カナダドル
- 差額:66.20カナダドル(現行のレートで約7140円)
シカゴ〜羽田
- 購入時点での価格:846.00カナダドル
- 今日購入した場合:1239.60カナダドル
- 差額:393.60カナダドル(現行のレートで約42480円)
成田〜イスタンブール〜コペンハーゲン
- 購入時点での価格:120040円
- 今日購入した場合:212090円
- 差額:92050円
コペンハーゲン〜チューリッヒ
- 購入時点での価格:174.45スイスフラン
- 今日購入した場合:203.75スイスフラン
- 差額:29.30スイスフラン(現行のレートで約4800円)
パリ〜フランクフルト〜ワルシャワ
- 購入時点での価格:150.12ユーロ
- 今日購入した場合:373.12ユーロ
- 差額:223.00ユーロ(現行のレートで約35100円)
ワルシャワ〜イスタンブール〜シカゴ〜デトロイト
- 購入時点での価格:3715.61ポーランドズウォティ
- 今日購入した場合:6263.95ポーランドズウォティ
- 差額:2548.34ポーランドズウォティ(現行のレートで約90150円)
日本円に換算したこれらの差額を合計すると、なんと271720円にもなることが分かった。

2ヶ月半の間にホテルの料金はどう変動したのか?
航空券については、やはり夏ということもあって需要が旺盛なのか、この2ヶ月半の間にかなり価格が上昇していることが見てとれたが、対して宿泊代については事情が少しばかり違うようだ。
今回はスケジュール上成田での前泊が必要な為、成田市内の駅から徒歩圏内にあるホテルで予約を入れていた。「確か宿泊日の数日前まではいつでもキャンセルができるし」と、あくまで軽い気持ちで同じ日の料金を見てみたところ随分と下がっていることが判明。
- ツイン:108.28カナダドル が 73.71カナダドル
- シングル:82.00カナダドル が 45.00カナダドル
そして元の予約は迷わず即キャンセル。改めて予約を入れ直したのだった。
ではヨーロッパの各地で確保してあるホテルについてはどうだっただろう。

コペンハーゲン空港近隣某ホテル(1泊)
- 予約時点での料金:260.33カナダドル
- 今日予約した場合:272.00カナダドル
- 差額:11.67カナダドル(現行のレートで約1260円)
パリ市内某ホテル(2泊、キャンセル不可)
- 予約時点での料金:298.80ユーロ
- 今日予約した場合:412.70ユーロ
- 差額:113.90ユーロ(現行のレートで約17920円)
パリ空港近隣某ホテル(1泊、キャンセル不可)
- 予約時点での価格:95.85ユーロ
- 今日予約した場合:106.60ユーロ
- 差額:10.75ユーロ(現行のレートで約1690円)
スイスアルプスのとある村で4泊分の予約を入れたホテルと、ワルシャワ旧市街で1泊するホテルについては、現時点で確認すると既に埋まっているとのこと。
ちなみに、ヨーロッパのホテルではワルシャワを除いていずれもトリプルルームの予約ということで、全体に占める部屋数も少ない為に価格の変動も起きやすいのではないかと思ったのだが、実際にはパリ市内のホテル以外では大きな値上がりは見られなかった。

いつ予約を入れるべきか明確な答えは無い
旅の猛者達が多くの情報を共有してくれてはいるものの、いつもそれが正確であるとは限らず、殊にいつ予約を入れるのがいいのかというテーマに於いては100%の答えなど見つからないのだろう。
年末のフライトだからと半年前に予約した航空券が、実は12月に入ってから改めて見てみたら購入時よりも安くなっていた、などということは私もこれまでに経験して来た。また他にも、ここ数年の間ターキッシュエアラインズを利用した時はその時期も行き先も問わずほぼ満席で、そんなにも人気なら早く買おうが遅く買おうが、値段も変わらないんじゃないかと思ったことがある。
それでも、まずはとにかく入手することを優先して考えるならば、当然早めに予約するのに越したことは無く、少なくとも私が今回の旅の計画をする上では、そのように実践した結果が全体の支払額も含めていい方向に転んだということだ。