カナダで日々暮らしながらお隣りアメリカとの国境地帯に住んでいることもあって、普段の買い物も、ガソリンを入れるのも、そしてコインランドリーでの洗濯までもほぼ全てでアメリカに依存する私の生活だから、日本への一時帰国だってやはりアメリカの空港を使うのがより便利で現実的な選択肢。
そうして見つけたのがオハイオ州クリーブランド〜成田の往復航空券だったのだが、これが復路にハワイ(ホノルル)を経由し、且つ乗り継ぎに14時間もあるというおまけ付きのものだった。
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購入した航空券の「スペック」
今回購入した航空券のルートは、
(往路)クリーブランド 〜 ニューアーク 〜 成田
(復路)成田 〜 ホノルル 〜 ロサンゼルス 〜 クリーブランド
という人様があまり買わないであろう代物であり、復路の成田からホノルルの区間については全日空の運航ながら、航空券そのものは往復全行程をユナイテッド航空から購入した。俗に言う「別切り」のような買い方は今回はしていない。
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搭乗券も受託手荷物のタグもホノルルまでしか出してもらえず
アメリカという国はいろいろと面倒で、そのまま第三国へと乗り継ぐ場合であっても一旦入国しなければいけないし、預け入れた荷物もピックアップし、再度の預け入れが必要になったりする。
今回、私の復路のケースでは最終目的地も同じアメリカ国内なのだから、ホノルルで入国審査を受けるのも、荷物をピックアップするのも当然と言えば当然。
ただ出発地点である成田で、普通なら搭乗券と荷物のタグは最終目的地のクリーブランドまで通しで出そうなところ、この時は何故かホノルルまでの一区間分しか出してもらえず、その先のホノルル〜ロサンゼルス〜クリーブランドの部分については、現地到着後に改めて発行してもらうように言われてしまった。
その辺の事情に明るくない私には、航空券が通しでの購入にもかかわらず、搭乗券と荷物のタグを通しで出してもらえなかった理由は分からなかったのだが、結果ホノルル到着後になってスーツケース2つの扱いに困ることになった。
ホノルル空港でのチェックインは出発4時間前から
もし成田で最終目的地までの荷物タグをつけてもらえていたなら、ホノルルで入国審査と税関を通った後に乗継客用のカウンターで荷物を預けなおせばよかったはず。
ところが今回のようにタグが無い場合ケースでは、ホノルルを起点にこれから出発しようとする他の乗客と同じようにチェックインカウンターに並び、ホノルルから最終目的地まで新しくタグを発行してもらわなくてはならない。
このような場合で問題となるのが、乗継客専用のカウンターで預けなおすのと違って、出発4時間前(ホノルル空港からユナイテッド航空利用の場合)にならないと荷物を預けることすらできないことだ。
折角初めて訪れることになったハワイで14時間もの時間があるのに、まさか大きなスーツケースを2つも転がしながらビーチはもちろん、街中だって歩く気になど到底ならない。なにしろハワイは暑いし、人で溢れかえっているのだ。
とても不親切なホノルル空港内の案内表示
元からアメリカには利用者満足度で低い評価を受ける空港が多いのだが、これまでに私自身利用した経験のあるニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルス、ヒューストン、デトロイトなどと比べても、ホノルル空港はその使い勝手の悪さが特に際立っているように感じられた。
前述の状況を受け、空港内で手荷物の一時預かり所*を探していた時もそう。案内表示がとにかく不親切で、案内図と文字表記のいずれにおいても、数、内容ともに不足している。建物の構造の不合理さも相まって、荷物の預かり所どころか、到着階と出発階の間の階段やエレベーターすら見つけづらく、何から何まで空港スタッフの人に聞いて回った私はただのバカなのか。
最終的にどうにかスーツケースを預けて身軽になったのはいいものの、当日の受け取り(9時間程度)にもかかわらず35ドル近くも支払わなければいけなかったのには、それこそバカバカしいと笑うしかなかった。
*ホノルル空港内手荷物一時預かり所
ターミナル2 到着階 18番バゲージクレーム(到着客の手荷物が出て来るターンテーブル)そば
空港〜ホノルル市内を路線バスで移動するのなら事前の準備が必要不可欠
ホノルル空港から市内へのアクセスについては、一般の路線バス、シャトルバス、タクシー、UberやLyftといった配車サービス、レンタカーなどの選択肢がある中で、値段の安さだけで比較するならば当然ながら路線バスに軍配が上がり、多少時間はかかるものの片道3ドルで市内まで移動することができる。
しかし路線バスの利用には一定の制約がある。まずスーツケースのような大きな荷物を持って乗り込むことは禁止されている。更に、料金の支払に際しお釣りを要求することはできず、3ドル分の現金を事前に準備するか、もしくはオアフ島内で使われる交通系ICカードを所持していなければならない(空港内では購入不可)。
日頃から頻繁にアメリカ入国を繰り返している私だが、米ドルの現金など1セントすら持たずに出かけており、もちろんこの日も全く持ち合わせが無かった。3ドルという細かい額を空港で入手することもできず、最終的には仕方無くUberで市内へ。
空港への戻りには、市内滞在中に用意した1ドル紙幣3枚(ATMで数十ドルを下ろした後に買い物をした際にもらったお釣り)で路線バスに乗ってのんびりと移動。そうすることが叶ったのは、もちろん先に空港でスーツケースを預けることができたおかげでもある。
ホノルル空港のユナイテッドクラブラウンジにはシャワールームが無い
到着時こそいろいろとスムーズに行かなかったものの、どうにか街中に繰り出してからは何だかんだで楽しむことができた半日ばかりのホノルル滞在。陰にさえ入れば比較的涼しかったのは予想外で助かったとは言えまるで汗をかかずに済んだ訳でもない。
そんな時の為にこそ、空港のラウンジが利用できるようにこれまでどうにか維持して来ている航空会社のステータスなのに、ホノルル空港のユナイテッドクラブラウンジにはシャワールームが設置されていない(もちろん事前に調査済み)。
このような状況でできるのは、個室のトイレに入り、前もって用意していた服に着替えることぐらい。夏なら常備しているボディシートがあればなお良かったのだが、時期的にそんなものを持っているはずも無く、ただ着替えられただけでもよかったじゃないかと自分に言い聞かせたのだった。
ちなみに、やはりアメリカの空港だけあり、ここのラウンジの全体的なレベルも日本のそれとはまるで比べものにならず、ラウンジ利用を目当てにわざわざ早めに空港入りするぐらいならば、ギリギリまで街中で楽しむ方がいいように思う。
それでもハワイの人達はとても親切だった
空港そのものと空港から市内へのアクセスの利便性で言えばいまいちに感じられたのは否めずとも、これまでに私がアメリカ本土各地で覚えて来た印象とは異なる人々の親切さによって助けられた場面が幾度かあった。
航空会社のチェックインカウンターや手荷物預かり所を探していた時に訊ねた空港スタッフの人も、市内から空港へと戻る際に乗ったバスの運転手さんも、面倒くさそうな素振りなどまるで見せずに、とても気持ちよくヘルプをオファーしてくれたのだ。
経由地で14時間の滞在はさすがに長過ぎるかとも心配してはいたが、そんな人々の温かさに触れることができたのもあってか心地よく過ごせて、もし次回また訪れる機会があるなら、ただの乗り継ぎではなく数日滞在して楽しめるようにプランしてみたいと思っている。
そしてもう一点、日本を夜に出発して、まともに休めていない状態で現地時間の朝にハワイに到着した挙句、その後14時間も眠い体を動かし続けたことで時差ボケを完全無視したせいだろう、帰着後すぐにカナダ時間に慣れることができたのはラッキーだった。全くハワイ様様である。